3月のライオン ネタバレ 9巻は家族愛と人間愛に溢れている

3月のライオンのネタバレを9巻の各チャプターごとにたっぷりと書き綴りますので満喫してください。

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今回は川本家だけでなく、
棋士の家族の支えや人間愛などが
将棋盤の上での熾烈な戦いの陰にあることが描かれています。

各回とも内容が濃くて、また思わずジンと来てしまいます。

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【3月のライオン9巻後編】


90話「死神と呼ばれた男」
91話「家族」①
92話「家族」②
93話「bug」
94話「家族」③

3月のライオン90話「死神と呼ばれた男」

いつもは飄々と解説をこなす、
大盤解説の横溝が落ち込んでいる。

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会長から「降級」とあだ名されたことに加え
大盤会場来ていたアイツのせいだという。

アイツとは「死神」とあだ名される

滑川臨也(なめかわいざや)七段
のことだ。

 

横溝は順位戦最終局でこの滑川と対局。

崖っぷちでこの死神に巻き取られる様にして滑落したのだ。

死神は見事、横溝を道連れにして2人とも降級。

滑川は対局中、気が付くとこっちの顔を覗き込んでるんだ。

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何度も何度も、じーっと。

普段は掴みどころのない、フワフワした将棋を打つクセに
相手の命運がかかった一局にはなぜか
神がかった力を発揮する。

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誰かの「ここ一番」という十字路にはなぜかいつも立っていて
「望み」とは逆方向にキッチリと連れて行ってくれる

縁起悪いにも程がある
いい仕事しすぎだろう あの疫病神!!
オールバックに黒スーツ
おまけに実家「葬儀屋」て・・・

しかも顔が不吉過ぎて長男なのに継がせて貰えなかったって・・・
そして数日後、「将棋世界」を読む桐山の姿が。

そこには「死神と呼ばれた男 喪服の棋士 滑川臨也七段」の特集記事が。

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「きっと僕 人間が大好きなんです」

実家が町の小さな葬儀屋で 学生の頃から
そして 今も時々手伝っているのですが

もう動かない柩の中にいる人達を見る度に
人間「生きて動けるうちに」
精一杯いろんな事 味合わないといけないんだなって・・・

――だから私は将棋を心から愛しています

「生きている」という事を
こんなにも実感できるものを 私は他に知りません
「――対局中に相手の顔をよく覗き込まれますが
あれはどういった理由から?」との質問に

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「対局というのは命のやり取りに近いものです」

「運命がかかった一局ならなおのこと」

「何も取り繕うことの出来ない極限で」

「あるがままの姿を見せてくれる対局相手を
心から愛しく思ってしまうからです」
「――どうも誤解を受け易い様にお見受けしますが
その点については?」

「――僕 勝手なんで」
「自分さえ満足ならそれでいいんです」
「僕のほうから好きなのであれば それで充分幸せです」

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それを聞かされたスミスと横溝は

「こえーよ その考え方」とか
「笑顔がホラーだってば」とか色々悪態をついたものの

「今度、飲みに誘ってみっか・・・」

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3月のライオン91話「家族」①

福岡での宗谷名人とのタイトル戦を控えた
土橋健司九段とその家族の姿があった。

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土橋はいつも変わらない。
家族もまた、見守ることしかできない。

宗谷との対局は小学生以来で数えようがないほどになる。

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一方、ひなの始業式の朝。

切り過ぎた髪の毛を気にして一歩も家を出なかったひなだったが、
迎えに来た零とようやく家を出た。

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桐山零はもう川本家にとって”家族”という立ち位置なのかもしれない。

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3月のライオン92話「家族」②

飛行機での移動を嫌う土橋健司九段の姿があった。

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土橋は、子供連れの母親を見て小学生のころを思い出した。

母と二人であちこちの将棋大会に出かけた。
70回名人戦会場の宗谷名人と土橋健司九段の姿。

1局目は土橋の白星で迎えた福岡での2局目。

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「居飛車」ではなく、まさかの「中飛車」での勝利だった。

島田八段をして”努力の人”と言わしめる土橋は
どこまでも深く潜り徹底的にあらゆる場面を想定した研究に裏付けられた将棋だ。

そして、いつもロボットかと思う位に
同じ行動を曲げることが無い。

そして二局初日は、宗谷先手番で始まった。

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3月のライオン93話「bug」

誰もがこの対局は尋常じゃない、長くなると踏んだ。

その通り、対局2日目、一三時間が経過した。

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土橋九段の長考

おもむろに宗谷が席を立った

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なんとそれは、土橋の思考を妨げない様
畳みに止まった虫が視界に入らない様にする為だったのだ

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土橋のために、いや2人の対局のために・・・

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みっともなく妬んだ事は墓まで持っていくと
飲み込んだ島田がいた。

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3月のライオン94話「家族」③

名人戦七局2日目、一五八手目投了の土橋

長い戦いの幕が下りた。

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土橋の家では戦いを見守って来た両親の姿があった。

息子の負ける姿はこれまでも見てきたが
今回ほど見ていて辛い事は無い

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テレビも見ず出かけもせず、
眠るとき以外は食事中も風呂に入っていても
すべて将棋に費やしてきた。

これ以上削れるものがあるというのだろうか?

息子はこれ以上何をどう頑張ったらいいのだろうか?

健司が子供の頃は、この道がどこまで続くかなんて
考えたことも無かった。

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なんて声をかけたら良いのだろう・・・

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そこへ、いつもと変わらない土橋が沢山の土産を持って帰宅する。
土橋は宗谷と一緒に、このどこまで行っても奥の深い
将棋というものを研究するという

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いつもと変わらない土橋健司がそこにいた。

 

場面は変わって、藤本雷同棋竜の歯に衣着せぬ解説。

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最初は「華が無い」「運が無い」「ツキがない」と土橋を語っていたが、

それは、運やツキを必要とせずここまで来た土橋健司九段を称えるものだった。

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そして、棋士は家族の支えがあって過酷な勝負の世界を泳ぐことが出来るのだという締めくくりのチャートでした。